セキララな思考。

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『この世界の片隅に』

2017.01.09(月) イオンシネマ防府にて鑑賞。

イオンシネマ防府の初日に行って来ました。
片渕監督の舞台挨拶もあるということだったので、いてもたってもいられず^^

 

 

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片渕監督の前作『マイマイ新子と千年の魔法』の舞台が昭和30年代の防府市だったご縁での上映のようです。

公開日からは1週間遅れているため、地元の方の中には、すでに小倉や広島まで足を運ばれた方もいらっしゃったようです。
その点、監督は恐縮されていましたが、そのおかげで、防府まで挨拶に来れて嬉しいとおっしゃってました。

なぜ『この世界の片隅に』を作ろうと考えたのか。

まず、マイマイ新子の主人公、新子ちゃんのお母さんが、19歳の頃はどんな人だったのだろうと考えて、その頃のお母さんをことを描きたいなと思ったのだそうです。

そんな時に『この世界の片隅に』の原作を紹介され、読んで見て、ちょうど新子ちゃんのお母さんが結婚した頃がすずさんのそれに重なることに気がつき、結局すずさんのお話になりましたと、ほんのちょっともうしわけなさそうでした。

ただ、実現は難しいだろうとプロデューサーの方には言われたそうです。
それが2010年のことで、その年には、防府市の大きな公園でマイマイ新子の野外上映が行われたそうです。
その時、この野外上映には地元を含め、全国から1000人以上が集まったそうです。

その光景を見てプロデューサーは、この人たちのために、『この世界の片隅に』は作らないといけないと決意されたのだとか。

だから、この作品はマイマイ新子から始まっているんですよと、監督はゆっくりはっきりおっしゃいました。

一言一言きちんと考えて、真摯に丁寧に語られる姿は、本当に誠実で優しさに溢れていました。

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やさしい色使いとタッチに、のんさんのぼんやり可愛い声が重なります。
そののんびりした口調にいつのまにか魔法をかけられたかのように、あっという間に彼女の生きた時間に入り込んでいました。

本当に最初から最後まで静かに時は流れます。
楽しいこと、悲しいこと、怖いこと…全てが静かに流れて行くのです。
無骨なはずの船や飛行機も、優しく淡いタッチで描かれ、お芋やスイカと同じもののように感じられました。
どんなものもすずさんの日常にあるもので、戦争もその一つだったのです。

今と地続きのあの頃。

片渕監督はその中で生きる人々に興味があるそうです。
そういう姿を描きたくて、『この世界の片隅に』を作ったそうです。

上映中、私は声を出して笑ったり、嗚咽をこらえながら泣いたりしました。
場内では他にも同じように笑い声や鼻をすする音がよく聞こえました。

そして、映倫マークの所で、自然に拍手が起こったのです。ゆっくりと風がそよぐが如く。

場内が明るくなると、みなさん満足げな顔をし、鼻をすすったりしながらゆっくり席を立ちました。
なかなか出口にたどり着かなかったのですが、それもそのはず。

出口では片渕監督が、一人一人の手を取って、握手をされていたのです。

私も握手させていただきました。
何か一言伝えたかったんですが、泣けてきて、何も言えませんでした^^;

気になっている方は是非、映画館に足を運んで見てください。
今この時、見る意味のある作品だと思います。

 

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この世界の片隅に

原題:この世界の片隅に
製作国/製作年:日本/2016年
時間:126分
映倫区分:G
プロデューサー:真木太郎
企画:丸山正雄
原作:こうの史代この世界の片隅に」(アクションコミックス刊)
脚本:片渕須直
監督:片渕須直
出演:のん、細谷佳正尾身美詞、稲葉菜月、牛山茂/他

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